パーソナルトレーナーという職業の現状とは？

パーソナルトレーナーの現状についてご紹介します。

現在日本でパーソナルトレーナーになるのはとても簡単です。

【私はパーソナルトレーナーです】と宣言すれば良いのです。
ただそれだけです。

つまり、自分で名乗ってしまえばパーソナルトレーナーになれるのです。
なぜなら日本には、パーソナルトレーナーを認定する資格がないからです。

多くの人は、技術や知識を独学で学んだのち、
まずは大手のパーソナルジムや、今や多く目にすることになった個人経営のパーソナルジムへ一時的に身を寄せることかと思われます。

自身が働くジムで十分な労働の対価である給与を得られているのならば、
【好きなことで生計を立てられる】ということになります。

皆さんは、ジムにいらしたお客様に付いたとき、トレーナーが得られる１セッションに対するインゼンティブがいくらなのかご存知でしょうか。

これは調べればすぐにわかりますが、

１セッションのインセンティブは、【１０００円～３０００円】ほどです。
多くの場合【１５００円】程度と思っていただいた方がよろしいかもしれません。

セッションフィーが低く、自分の生活を維持するために、１日の８～９セッション、多い時は１０セッション以上を行う日々が続くことになります。

トレーナーである人間が、自分のトレーニングも満足に出来ず、体を創る上でとても大切な食事を摂ることもできず、体を育てる睡眠も十分に取ることができない。
これは一体どういうことなのでしょうか。
大切なトレーナーを潰してしまうこと以外にないのです。

そのため多くのトレーナーがその悪環境を脱するために、ジムで学んだ知識と技術を用い、独立し、個人経営の道を進むことになるわけです。

現在、多くの個人経営パーソナルジムが見受けられますが、これは大手パーソナルジムが大々的な広告を打ち、世間的に流行ったため、その流れで個人経営パーソナルジムが同様に流行ったのではなく、実は大手パーソナルジムを辞めて、独立の道を選んだ人が多くいることによって、個人経営パーソナルジムが急激に増えた結果なのです。

では、パーソナルジムが乱立した今の時代、独立したパーソナルトレーナー達はどのように勝ち抜いていけば良いのでしょうか？

自身の能力や持ち前のキャラクターをうまく駆使することで、成功しているトレーナーも数多くいます。

また、自身をジムの広告とするべく、多くのボディーメイク大会に出場し、獲得した賞を武器に事業を軌道に乗せる方もいます。

ただし、そこには【再現性】はなく、たまたま上手くいった人がいるといっただけです。

大多数の独立したトレーナー達は、営業や広告活動がうまくいかず、新規顧客の獲得に難渋し、現在のゲストの継続契約を得ることに四苦八苦しており、
独立後１年で70％近くが閉店もしくは、同業種と提携してなんとか継続するというのが現状です。

このような事態を生んでしまった理由は明確です。

今までは自身が属していたジムが企業としての強みによりゲストを集めていてくれただけであり、人を魅きつける手法や接客スキル、事業展開のマーケティング方法、経営手段については、学ぶことが出来なかったためです。

そんな背景からパーソナルトレーナー育成スクールが流行りはじめたのです。

＞トレーナー養成スクールが流行し始めた理由と忘れてはいけないこと
も合わせて読んでみて下さい。

そして、これからパーソナルトレーナーを目指そうとされている方（就職を考えている方も、独立を考えている方も）や、すでにジムに所属していて独立を考えている方は、
パーソナルトレーナー育成スクールの落とし穴をよく理解し、正しいスクール選びが必要になってきます。

＞トレーナースクールの落とし穴とは？

の記事で、多くのスクールが言う謳い文句の落とし穴を暴露していますので、参考にしていただいてあなたにとって良いスクール選びになることを祈ります。